第724回 インスタント麺は女性の生活習慣病リスクを高める
“ラーメンなどのインスタント麺を週に2回以上食べる女性は、生活習慣病リスクが68%高くなる”というハーバード大学公衆衛生大学院/ハーバード大学医学大学院/ベイラー大学メディカルセンターら研究チームによる研究論文が、2014年8月21日付け栄養学ジャーナル“Journal of Nutrition”に掲載された。
The Journal of Nutrition
2014 Aug20
Instant Noodle Intake and Dietary Patterns Are Associated with Distinct Cardiometabolic Risk Factors in Korea
インスタントラーメンの消費はアジア人では比較的高い。インスタントラーメンの高摂取が
全体的な食事パターンとは関係なく心血管代謝リスクと関連しているかどうかは不明である。
そこで韓国の国民健康栄養調査IV(2007~2009年)を使用して関連性を調査した。
19歳~64歳の成人10711名(うち54.5%が女性)を対象に解析した。食事は63項目の食品頻度アンケートを用いて評価した。
主成分分析を用いて二つの主要な食事パターンを特定した。
・米、魚、野菜、果物、ジャガイモが豊富な伝統的な食事パターン(TP群)
・ご飯を少なく、肉、ソーダ、揚げ物、インスタント麺を含むファーストフードの食事パターン(MP群)
MP群の最も高い五分位では、腹部肥満(オッズ1.41; 95% CI: 1.05~1.90)及びLDLコレステロール ≥ 130 mg/dL (オッズ比1.57, 95% CI 1.26~1.95)は増加し、HDLコレステロール(オッズ比0.65; 95% CI: 0.53~0.80)及び中性脂肪 ≥150 mg/dL(オッズ比0.73; 95% CI: 0.57~0.93)は減少した。
TP群の最も高い五分位では、高かった血圧は低減し(オッズ比0.73; 95% CI: 0.59~0.90)、
腹部肥満も僅かながら低減傾向を示した(オッズ比0.76; 95% CI: 0.58~0.98; P-trend = 0.06)
これら二つの食事パターンのいずれも生活習慣病の有病率とは関連しなかった。
インスタントラーメン週2回以上の摂取は、女性では生活習慣病の有病率(オッズ比1.68; 95% CI: 1.10~2.55)が高くなり、男性ではこのような相関は認められなかった(オッズ比0.93; 95% CI: 0.58~1.49; P-相互作用=0.04)
2つの主要な食事パターンは、心血管代謝リスク因子とは明白に関連していた。
インスタントラーメン摂取は、主要な食事パターンに関係なく、メタボリックシンドロームの有病率の増加と関連していた。
Dr Frank B. Huはニューヨークタイムズの取材でに、「月に1、2回なら問題にならないが、週に数回は、間違いなく食べ過ぎだ」と語っている。
