“第1188回 食べ過ぎは肥満の主原因ではない?” で取り上げたDavid S Ludwig et al.による論文(Perspective)に対して、Kevin D Hall は2022/2/4付け American Journal of Clinical Nutrition(AJCN)で鋭く反論しているので、その内容を詳しく…
要約:
論文には色々な種類がありますが、その中でパースペクティブ、オピニオン、コメンタリー、エディトリアルなどは特定のテーマに対する専門家の主観的な意見、批判、解釈あるいは新しい視点での論評の学術記事です。
本論文はDavid S Ludwig et alによるパースペクティブであり、体重の増加は消費エネルギーよりも摂取するエネ…
二重標識水法はエネルギー代謝測定のゴールデンスタンダードと言われています。
“この二重標識水法で超低炭水化物ダイエットがエネルギー消費量を高めることを測定した”というLudwigらによる研究報告がありますが、これは方法論としてホントに正しいのか論議すべき問題であるとDr Kevin Hallは力説しています。
bio…
炭水化物-インスリンモデル(CIM)を主唱するDr David S Ludwigらによる研究では、低炭水化物食にすると高炭水化物食に比べて1日当たりの総エネルギー消費量が209~278kcal、又は、炭水化物のエネルギー比率が10%低下するごとに50~70kcal増加したそうだ。減量体重の維持および心血管疾患の予防には、脂質を減らす…
Ebbeling & Ludwigが主唱する “carbohydrate-insulin model of obesity” の考え方の骨子は、“carbohydrate intake is the primary cause of common human obesity, and insulin its prim…
米国内分泌学会は、質問 ”Is a calorie a calorie?” に “yes” の結論付けをしており、「体重コントロールは単に “eating a bit less, and moving a bit more” にすればよい。現代の食環境は多くの誘惑を醸し出しているけれども、それは最終的には意志力の問題だ」とし…
Dr David Ludwig vs Dr Stephan Guyenet
Dr David Ludwig vs Dr Kevin Hall
Ludwig Responds to Whole Health Source Article
(注)グリーン文字はGuyenetの反論です。
7. 高インスリンが主…
Dr David Ludwig はDr Stephan Guyenetの反論に対して次のように答えています。
Ludwig Responds to Whole Health Source Article
わたしは “Always Hungry”という本を書きました。
肥満治療への従来型アプローチ “カロリーイン…
2013年4月28日発売予定の『ヒトはなぜ太るのか? そして、どうすればいいか』という訳本がMT Pro(メディカルトリビューン)で取り上げられ、肥満における「カロリー神話」を覆した力作として紹介されています。
この原著は、2007年に発行されたMr Gary Taubes執筆による『Good calorie Bad …
“Obesity and energy balance: is the tail wagging the dog?”、つまり、“尾を振る犬は叩かれず!”と題する、肥満の原因をエネルギー収支とする従来の考え方を否定する記事が、European Journal of Clinical Nutrition (2011July20)に掲…