"糖質制限の科学的根拠"の記事一覧

第1211回 ケトジェニックダイエットはメリットよりリスクが大きい

“第1208回 糖質制限ダイエットの真実”で触れましたが、米国のPhysicians Committee for Responsible Medicine(責任ある医療のための医師会)は、食事の質に対する影響/栄養素の代謝への影響/慢性疾患(発作性疾患・肥満と体重管理・糖尿病・非アルコール性脂肪性肝疾患・がん・アルツハイマー型認知症・循…
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第1159回 糖質制限とプチ断食が心血管や糖尿病に及ぼす影響

心血管疾患は世界的に蔓延しており、世界ベースで全死亡の33%を占めている。 心血管疾患は予防可能な慢性疾患であり、世界保健機関(WHO)は「早期の心血管疾患の約75%が予防可能であり、食事改善がその基礎である」と推定している。しかし、巷間に溢れている健康的な食事パターンの情報は玉石混淆であり、今流行りの“Ketogenic die…
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第1158回 ケトン産生食の有効性と安全性(3.5年追跡調査)

本研究では、継続的リモートケア介入群(CCI群)にはアプリが割り当てられ、医療従事者が遠隔医療により、栄養性ケトーシスを達成・維持するための個別指導をおこなった。第1128回 ケトン産生食の長期的な有効性と安全性!?の延長で3.5年の追跡調査です。 Journal of the Endocrine Society May…
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第1128回 ケトン産生食の長期的な有効性と安全性!?

糖質セイゲニストに朗報です。 2型糖尿病患者262名を対象とした2年間のアプリ遠隔医療による研究で、『低炭水化物ケトン産生食を選択したグループは、血糖値・インスリン・HbA1c・体重・血圧・トリグリセリド・肝機能および炎症の改善が見られたこと、投薬依存が減ったこと、骨密度に悪影響しなかったこと、更に、好転53.5%/寛解率17.6%だ…
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第1058回 糖質の摂取比率と死亡リスク(コホート研究)…まとめ

代表的な大規模の観察研究の内容骨子を整理すると下記の通りとなります。死亡率との因果関係はコホート研究(観察研究)で断定することは出来ませんが参考になさってください。 第1017回 炭水化物の多い食事は死亡リスクを高める!? PURE研究:発展途上国18ヶ国に住む35~70才の男女135,335名を対象に、食生活に関…
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第1056回 ダイエットするなら塀の中?

コーヒーブレイク♪(^.^)  糖尿病を治すなら塀の中 人間ドック学会の第46回学術大会で、ユニークな研究成果が福島刑務所医務課から報告されています。 1998~2004年に同刑務所に服役した男性の 2型糖尿病受刑者109人(平均年齢51歳/入所期間17ヶ月)を対象に医療記録の追跡調査を行った結果、空腹…
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第1055回 欧州心臓病学会:糖質制限はノー!!

2018年8月28日ウィーンで開催された欧州心臓病学会で、ポーランドLodz医科大学のMaciej Banach教授から、『低炭水化物ダイエット(糖質制限)は早死リスクが大きく安全ではないので避けるべし』という研究報告がありました。 これはハーバード大学医学部の関連病院Brigham and Women's HospitalのDr…
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第1053回 医魂商才…B層と中高年は金のなる木

雑談あれこれ ♬ 大坂堂島新地の女郎・はつと平野屋の手代・徳兵衛が心中した事件を題材とした人形浄瑠璃“曽根崎心中”は、心中物ブームの先駆けとなりました。絶対にマネしちゃいけない心中をいきなり例に挙げることに不快感を抱く方もいるでしょうが、『洋の東西・古今を問わず、何事もブームが来れば、それを真似て続…
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第1049回 糖質制限は寿命を縮める!?

ハーバード大学医学部の関連病院Brigham and Women's HospitalのDr. Scott D Solomonらの研究報告によると、低炭水化物食および高炭水化物食はいずれも死亡率を高め、炭水化物の摂取量をほどほど(50–55%)にすると死亡リスクは最も低減する。亦、低炭水化物の食事パターンではたんぱく質と…
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第1048回 糖質制限食の長期的な優位性はまだ不明!

体重管理(いわゆるダイエット)や血糖コントロールに対して食事療法は基本的なアプローチだが、どのような食事療法が最適かつ安全なのだろうか? いまだに一部で議論が続いているなか、現時点でのbest available evidenceを、中立的な観点で客観的に吟味してみよう。 体重管理に関して 体重の増減はエネル…
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第1047回 日本人T2D患者への食事療法

今回ご紹介する研究論文はシステマティックレビューと題していますが、僅か3件のRCT研究(Yamada et al;Sato et al;Yabe et al)をレビューしたものであり、而も、いずれも2型糖尿病を対象とした短期で小規模な研究です。糖質制限の第一人者の研究論文としては、首を傾げたくなるような内容なので、辛口のコメントを付…
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第1042回 糖質制限食と低脂肪食の減量効果に有意差なし

<背景> 肥満解消にベストの食事パターンは? 糖質制限食 vs 低脂肪食について、玉石混淆の研究データが飛び交い果てしない論争が続いている状況下で、栄養と肥満の研究における科学の質を向上させることにより、真実を明白に確立することを使命とし、NuSI(Nutrition Science Initiative)が設立されまし…
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第1036回 糖質制限のメリットを究明する!

ネットで検索しても『百家争鳴』『以弁飾知』の有様でウソ情報が飛び交っています。 ここに辿り着いたあなたはLuckyです! 当ブログでは「糖質制限」と「低炭水化物」という言葉を併用していますが、特に深い意味はありません。日本では“糖質制限ダイエット”と呼ぶのが一般的なので単にそう表現しているだけであって、世界的には“L…
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第1034回 糖質セイゲニストに追い風

コーヒーブレイク♪(^.^) オルトメトリクス社から、ここ1年間に世界で発表された学術論文のうち、新聞などのニュース及びブログ/ツイッターなどのソーシャルメディアなどの反響が高かった2017年の科学論文トップ100のランキングが発表されました。 第1位に選ばれたのは、18ヶ国に住む35~70才の男女135,33…
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第1019回 高脂肪/ケトン産生食で寿命が延びる!?

論文のハイライト ・ケトン産生食は成体雄マウスの寿命を延ばす。 ・運動機能、記憶および筋肉量は、ケトン産生食の老齢マウスで保たれる。 ・ケトン産生食のマウスの肝臓および骨格筋でタンパク質アセチル化が高まる。 Cell Metabolism Sept5 2017 A Ketogenic Diet Extends…
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第1017回 炭水化物の多い食事は死亡リスクを高める!?

いわゆる発展途上国18ヶ国に住む35~70才の男女135,335名を対象に、食生活に関するアンケート調査を行い7.4年間の追跡調査の結果、「果物、野菜、豆は、ほどほどの量つまり3~4人前(約375~500g)食べると死亡リスクが最も低く、もっと多く食べても更なる恩恵は殆どない」、同様に、「高脂肪食(総エネルギーの約35%)は…
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第1012回 糖質制限ダイエットの優位性(T2D)??

2型糖尿病患者を対象とした試験群を体系的にレビュー/メタ解析した結果、「3~6ヶ月の短期では炭水化物の摂取量を減らすことでHbA1cは低下したが、長期的には高炭水化物食と比較して違いは無いこと」、「短期/長期での減量やLDLコレステロールについては低炭水化物食に優位性はないこと」がコペンハーゲン大学病院から報告されました。 …
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第1001回 糖質制限/ケトン産生食が体組成(水分/体重/体脂肪)に及ぼす影響

水分の減少 糖質制限/ケトン産生食(Ketogenic Diet:KD)に関する初期の研究の殆どが、方法論的な誤りで水分と脂肪の減少を混同していた。つまり、体重減少のみに傾注して、脂肪/水分/筋肉量を区別していなかったのである。このような潮流の中で、50~60年代に行われた研究の多くが、“低炭水化物食は高炭水化物食と比…
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第1000回 糖質制限+筋トレで筋量を維持して体脂肪を減少させる?

米国Wilson et al.から、『糖質制限食(ケトン生成)と筋トレを組み合わせることで、 筋量・筋力・パワーを維持して体脂肪を減らすことが可能である』という研究報告がありました。しかし、この論文には条件設定や結果に不適切/不明確な点が散見されるので、論文内容を紹介しながら小生の疑問点などを緑色文字で併記していきます。 …
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第994回 低炭水化物/糖質制限食の真相(米国糖尿病学会)

『“2013年の米国糖尿病学会(ADA)の食事療法に関する勧告”を引用しつつ、糖質制限食の優位性を強調/広言する某糖尿病専門医』、『学究的な論文は一切発表せず、エビデンスのヒエラルキーとして認められない私的なブログや恣意性で固められた所謂ダイエット本の類を以って、糖質制限食を絶対的/排他的に喧伝し続ける某医師』、『糖質制限原理主義に…
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第993回 血糖変動が肥満の原因??

炭水化物(糖質)中心の食事をすると血糖値が上昇し(spike)、これを下げようとしてインスリンが分泌される…糖質量が多いほど血糖値の上がり方は激しくインスリンの分泌量も増え、延いては血糖値が急激に下降する(crash)……その結果、空腹感が生じ過食→過体重/肥満に至る。 これって正しい情報ですか? いいえ! まるでダイエッ…
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第992回 糖質制限ダイエットの安全性と効果をレビュー

糖質制限か脂質制限かのダイエットを考えている人に、ぜひとも知っておいてほしい研究結果が、このほど、米・メイヨークリニックの研究グループから発表された。短期間の糖質制限食によるダイエットは安全だが、脂質を制限したダイエットと比較して減量効果はそれほど高くないことが分かったという。研究の詳細は、12月1日発行の医学誌「The J…
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第988回 朝食で炭水化物を抜いても血糖コントロールは改善しない

朝食をスキップした研究は多々ありますが、オーストラリアSouth Australia大学/Adelaide大学の研究チームは、朝食そのものはスキップせずに炭水化物のみをスキップし、『2型糖尿病患者が一晩絶食後の朝食で炭水化物を抜いても、朝食後の血糖値は下がるものの、1日を通しての血糖値には有意な改善は見られなかった』と報告しています…
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第986回 糖質制限ダイエットで頭がクラクラするのは何故ですか?

脳および白血球/骨髄/赤血球を除いて、人体のすべての組織は炭水化物が利用できないときには遊離脂肪酸またはケトン体をエネルギー源として使用できます。 通常食の条件下では、脳と中枢神経系の標準燃料はグルコースで1日当たり凡そ104gが消費されます。しかし、脳はグルコースしか利用できないと考えるのは誤解であり、数日間のケトーシス…
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第984回 米国糖尿病学会は低炭水化物食(糖質制限)を“正式に”容認した???

糖尿病食の略史については “第767回 栄養療法” で触れましたが、ここでは米国糖尿病学会に軸足を置いて時系列的に取りまとめます。 1922年のインシュリン発見の前には、栄養素配分が糖尿病治療に利用可能な唯一のツールで、糖尿病患者の食事は低炭水化物/高脂肪でした。(1) インスリン療法や経口血糖降下薬の発見後は、…
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第980回 高炭水化物食はインスリン分泌に悪影響を及ぼす

「炭水化物54.7%+脂質31.5%(飽和脂肪酸12%/一価不飽和脂肪酸13.1%/多価不飽和脂肪酸6.4%)+たんぱく質13.8%」の食事から、7%の飽和脂肪酸を炭水化物に置き換えて高炭水化物食にすると、インスリン分泌に悪影響を及ぼすというマレーシアMalaya大学Lin F. Changらによる研究報告です。 Th…
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第956回 ダイエットで低鈍した代謝率は長期化する?

前回に引き続き、国立糖尿病・消化器病・腎臓病研究所(NIDDK)Dr Kevin D. Hallの研究論文をもう一つ紹介します。彼は米国TVダイエット番組 “The Biggest Loser” の参加者を6年間追跡調査しました。30週間のダイエット終了時に体重は58.3 ± 24.9 kg減少し、1日の安静…
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第955回 高炭水化物食をケトン食に代えると代謝量と体組成は向上するのか?

本論文は、国立糖尿病・消化器病・腎臓病研究所(NIDDK)Kevin D. Hall, Ph.D.らによる研究報告で、“ケトン食にすることでエネルギー消費が有意に高まり/体脂肪の減少が昂進するという考え方を否定しています。 American Journal of Clinical Nutrition First …
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第948回 糖質制限ダイエットは諸刃の剣?

糖質制限ダイエットの “減量効果” および “心血管疾患リスク” に関しては、例えば「第921回 長期的な減量効果における低脂肪食の優位性」「第893回 体脂肪を減少させるには脂質と糖質どちらを制限するのが良いか」「第849回 商業ベースのダイエットプログラムの有効性」「第744回 糖質制限ダイエットに朗報」「第718回 超低炭水化…
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第927回 超耐久アスリート vs 糖質制限食

『“最大負荷運動時の最大脂肪燃焼率”および “VO2max64%で3時間の最大下運動時の脂肪燃焼率”は、高炭水化物食群(炭水化物486g/日)に比べて、平均20ヶ月かけてケト適応した低炭水化物食群(炭水化物82g/日)の方が2倍高かった。しかし、運動前の筋グリコーゲンレベル/運動中の筋グリコーゲン使用率/回復時の筋グリコーゲン合成率…
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第924回 炭水化物の摂取量と高低GI値が安静時代謝量と体組成に及ぼす影響

米国Tufts大学から、“炭水化物の摂取量を減らし、且つ、グリセミック指数(GI値)の低い食品を選択しても、体脂肪の減少/LBMの維持/代謝適応において特異的な違いは認められなかった“との研究報告がありました。 Obesity (Silver Spring) 2015 Nov;23(11):2190-8. doi: …
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第921回 長期的な減量効果における低脂肪食の優位性??

68,128名を対象とした69件のランダム化比較試験(RCTs)のデータを解析した結果、“低脂肪食が、同じ強度の他の食事介入と比べて、長期的な減量効果において優れている”ことを裏付ける科学的エビデンスは存在しないことが、米国Brigham and Women's Hospital/Harvard Medical SchoolのDr …
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第893回 体脂肪を減少させるには脂質と糖質どちらを制限するのが良いか?

米国NIH(国立衛生研究所)傘下のNIDDK(国立糖尿病・消化器病・腎臓病研究所)のDr Kevin D. Hallらによる研究で、“炭水化物を減らすより脂質を減らす方が体脂肪減少の効果が大きい”との結果が示された。 Cell Metabolism August 2015 Calorie for Calorie, …
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第892回 糖質制限ダイエットにまつわる馬鹿げた神話

単に英語力の問題か、それとも金儲け優先の所為なのか理由は定かではないが、しっかりした科学的エビデンスに基づき糖質制限ダイエットを語れるアドバイザーが日本では稀有である。 低炭水化物ダイエットに対する都市伝説的な風評をズバッと解明した記事が、Authority Nutritionに掲載されているので紹介します。 Aut…
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第891回 糖質制限すると背が伸びなくなる?

今回のColumbia大学による研究で示されたグルコースのもつ骨芽細胞への影響は、“ケトジェニックダイエット(糖質カット)が子供の縦成長に悪影響する”という先行研究を裏付ける説明になる。また、骨芽細胞へのグルコースの取り込みは骨芽細胞の分化、骨形成、グルコースの恒常性にとり必須であることが明らかにされ、骨と糖代謝とクロストークの重要…
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第871回 糖質制限ダイエットをめぐる都市伝説

低炭水化物(糖質制限)ダイエットは素晴らしい。 肥満、生活習慣病、糖尿病は世界的にも大きな健康問題となっているが、低炭水化物ダイエットを採り入れることで、これら通常疾患や重篤疾患が快方に転じ得ることが研究で明らかになっている。 低炭水化物ダイエット狂信者と呼ばれる人たちはこのように標榜していますが、ここ数年で低炭水化…
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第855回 僅か5日間の高脂肪食で骨格筋の代謝は変わる

短期間なら脂っこいものを食べても大丈夫だろうと考えてはいませんか? 実は、僅か5日間の高脂肪食で筋肉代謝が変わることが、米国ヴァージニア工科大学のMatt Hulver准教授らの新研究で分かりました。 通常食の脂質比率は約30%ですが、この研究ではソーセージビスケット/マカロニ/チーズ及びバターをたっぷり入れて脂質比率を約55%…
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第841回 脳内の糖減少がアルツハイマー病を悪化させる

タンパク質GLUT1は血液脳関門を横切ってグルコースを脳へ運ぶ。循環血中のグルコースは脳にとっての主要なエネルギー源となるが、アルツハイマー病はグルコース輸送の初期減少が特徴で、これまでグルコース輸送体GLUT1と関連付けられていた。ところが、病気の進行へのGLUT1の影響については十分に理解されてはいなかった。Berisl…
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第816回 医師が解説「カロリー制限にダイエット効果なし」の理由???

ブログ記事 “第808回 健康関連の研究についてのプレスリリースは誇張が多い” の中で、健康関連ニュースにおける誇張報道/センセーショナリズム/過大警告の問題は、メディアやジャーナリストだけでなく、大学や組織から発表されたプレスリリースにも大きな責任があることを説明しました。ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院の主任研究員…
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第774回 高脂肪/低炭水化物食は成人の難治性てんかんにも効果がある

米国Mid-Atlantic Epilepsy and Sleep Centerのレビューで、ケトン産生食や修正アトキンス食のような高脂肪/低炭水化物食が、成人の難治性てんかん患者の発作を減じる可能性があることが示され、American Academy of Neurology発行の医学誌Neurology(2014年10月…
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第756回 糖質制限+高脂肪(飽和脂肪酸)ダイエットは死亡リスクを高める

低炭水化物食で炭水化物を脂質に置き換える場合、脂肪酸の種類によって全死因死亡率や心血管疾患(CVD)死亡リスクが異なることが示された。オランダUniversity Medical Center UtrechtのMarjo Campmans氏が、第50回欧州糖尿病学会(EASD2014、9月16~19日、ウィーン開催)で発表し…
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第744回 糖質制限ダイエットに朗報

“低炭水化物食は低脂肪食に比べて、一年後の体重および心血管リスク因子が低減した”ことが、米国チューレーン大学医療センター公衆衛生熱帯医学大学院のLydia A Bazzano博士らから報告された。 Annals of Internal Medicine:米国内科学会ジャーナル 2014 Sept2 Effects …
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第718回 超低炭水化物食 vs 低脂肪食

低カロリーの超低炭水化物・高不飽和脂肪酸・低飽和脂肪酸食(炭水化物14%/1日50g未満、タンパク質28%、脂肪58%/飽和脂肪酸10%未満)と等カロリーの未精製高炭水化物・低脂肪食(炭水化物53%、タンパク質17%、脂肪30%/飽和脂肪酸10%未満)について、2型糖尿病患者を対象として比較した。血糖コントロールやCVDリスクマーカ…
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第683回 Eco-Atkinsダイエット(ヴィーガン低炭水化物)

“ラクトオボ・ベジタリアン高炭水化物ダイエット” vs “Eco-Atkinsダイエット” 体重減少、中性脂肪、悪玉コレステロールの改善にはどちらが良いか? 解説 エコアトキンスダイエットは、アトキンスダイエットで摂取している動物性脂肪の代わりに、植物性脂肪を摂るダイエット方法です。 アメリカ栄養士学会の定義によ…
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第682回 アトキンスダイエット(低炭水化物)をレビューしてみました

アトキンスダイエット アトキンスダイエットとは、炭水化物の摂取量を20〜40gと非常に少なくし、エネルギーとして糖分の代わりに脂肪が使われる状態に誘導するダイエット法で、アメリカ人医師・循環器学者のロバート・アトキンスが考案しました。エコアトキンスダイエットという修正アトキンスダイエットも考案され、これは蛋白…
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第634回 高脂肪食の回数を増やすと代謝性疾患リスクを高める

<解説> 食事を小分けにして回数を増やすと、『青少年のダイエットに有益であること・・・第438回の食事回数 vs 肥満』、『糖尿病に関する研究で減量効果があること』、更に『DIT(食事誘導性熱産生)/総消費量/安静時代謝量は変わらないが、血漿LDLコレステロール、総コレステロール、インスリン濃度と正相関する。又、空腹感を和らげる・…
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第618回 インスリン vs 脂肪減少

Q: 糖質が高血糖とインスリンの過剰分泌を促す。 その結果、インスリンは脂肪細胞に中性脂肪を貯め込む。 更に、脂肪の減少をも阻害する。 故に、糖質をカットしなければ肥満になる。 この考え方って正しいのでしょうか? A: いいえ、間違っています! インスリンの作用 インスリンの主な生理作用は血糖を抑制…
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第617回 インスリン分泌を高めるのは糖質だけ??

「インスリン分泌を昂進させるのは糖質だけです」と云う誤情報が流布されていますが、タンパク質(特に分岐鎖アミノ酸)がインスリンの分泌を促進させることは周知の事実であり、このことは数多くの文献が示していることです。 タンパク質を多く含む食品群がインスリンのスパイク(急上昇)の原因になることは、既に “第557回の糖質制限ダイエットvs…
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第603回 糖質制限論争-江部医師派 vs 日本糖尿病学会

パラダイムシフトとプロパガンダ 政治的/社会的に無関心な所謂アパシー層と云われる人、或いは論理的思考やニューメラシーを苦手とする人であっても、なんらかの価値観なしに生きて行くことはできません。このような場合に、特定の指導者、自分の所属する会社、あるいは宗教団体などに同一化し、特定の人物や組織の価値観を、そのまま自分のものと…
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第601回 減量効果における糖質制限ダイエットの優位性??

等カロリー摂取での糖質制限の減量効果の優位性を示すために、イスラエルの DIRECT研究(2年間の食事介入試験+4年間の追跡調査)が頻繁に引用されますが、この機会におさらいの意味で内容をレビューしてみましょう。 <2年間の食事介入無作為化比較試験> 減量を目的とした食事療法の効果と安全性についての比較試験は、フォ…
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第573回 高血糖 vs 記憶障害

MRI検査をすると一目瞭然で分かることですが、認知症の患者は脳の海馬が小さくなっています。老化に伴いそれなりに縮小しますが、高血糖が認知能力を低下させることが、ベルリンCharité医科大学の Dr Agnes Flöel et alから報告されました。 「第551回の糖質制限ダイエットvs減量効果」の中で…
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第557回 糖質制限ダイエット vs インスリン

久しぶりにヤフー知恵袋を覗いてみました。 一部の “糖質カット狂信者”と称される人たちの、非科学的かつ独善的で、而も品位を欠く横暴な言動がひときわ目立ちます。おまけに某医師の糖質制限ダイエット本をクドイほど紹介しているのも見るに忍びません。 このような中で、特定少数の優良回答者の皆さんの御活躍ぶりに、衷心よりエールを送りたいと思…
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第551回 糖質制限ダイエット vs 減量効果

糖尿病患者を被験者とした研究でも、低炭水化物食と高炭水化物食では減量効果の違いがない事が、欧州糖尿病学会で発表されました。一般的なダイエットに拡大解釈しても差支えはないと思料します。 <背景> 糖質制限ダイエットとは、ご飯やパンなどの炭水化物を制限する減量方法ですが、一部では「お腹いっぱい食べて楽々痩せる」「お酒を呑…
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第509回 糖質制限 vs カロリー制限

Q:炭水化物制限の方が総カロリー制限より減量効果が大きい。○かXか? A:答えはXである! 近年、糖尿病治療に関するエビデンスが急増しているが、統計学的解釈が誤っているために正しく理解・活用されていないことが多い。エビデンスは玉石混交であり、“石”のエビデンスにだまされてしまうことすらある。 2013年7月23日…
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第490回 低炭水化物食を続けると死亡リスクが増える!?

近年、減量法や糖尿病治療として、炭水化物の摂取量を減らす低炭水化物(糖質制限)食が注目されている。その効果については、どのように理解すればいいのだろうか? 2013年6月26日付け日経メディカルに、国立国際医療研究センター病院 糖尿病・代謝・内分泌科医長の能登洋氏の所見が掲載されています。結論として、1~2年間の低炭水化物…
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第422回 極端な糖質制限食は推奨せず

日本糖尿病学会は、『1日に必要なカロリーを制限する “カロリー制限食(炭水化物50~60%)” を基本とする方針を堅持し、極端な糖質制限食は科学的エビデンスが不十分なので推奨しない』ことを3月18日付けで公式発表しました。 <J-CASTニュース 3月19日(火)18時0分配信> 「腹いっぱい食べて楽々痩せる」と…
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第398回 糖質制限ダイエット論争

日経メディカル(2013.1.15) 『近年、減量法や糖尿病治療として炭水化物の摂取量を減らす “糖質制限/高タンパク食” が注目されている。数週間~数年間の減量や動脈硬化リスクファクター改善の有効性が示唆されているものの、長期的には明らかになっていない。そこで、欧米の論文9件(対象者272216名、追跡調査5~26年)の…
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第154回 高タンパク質/低炭水化物ダイエットの弊害

体重減少に効果的なダイエット方法として、タンパク質を増やし炭水化物を抑えるやり方が流行っていますが、これに警鐘を鳴らす論文が、American Journal of Clinical Nutritionに掲載されました(2011年2月15日) “High-protein, reduced-carbohydrate weight…
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