"糖尿病(全般)"の記事一覧

第1138回 2型糖尿病は治りますか?

<客観的な事実> ➡ 米国ジョスリン糖尿病センター(世界最大の糖尿病の研究所)は、『現在では2型糖尿病は治らない。しかし、糖尿病を治すことは我々の使命であり、いつか治癒できると信じて、その治療法を見出すべく情熱を傾けている』と、現状とミッション(果たすべき使命)及びビジョン(目指す将来像)を述べています。 ➡ 米国糖…
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第1136回 2型糖尿病DiRECT研究をレビュー

DiRECT研究は2型糖尿病患者ではベータ細胞機能が不可逆的に失われるという従来のパラダイムを覆すものだと主筆者は強調しています。 『Diabetes Remission Clinical Trial (DiRECT)』は、その名称が示す通り“糖尿病の寛解についての臨床試験”であり、英国のニューキャッスル大学のロイ テイラ…
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第1046回 糖尿病の発症原因

糖尿病は慢性高血糖を主徴とする多因子疾患であると解説されています。 主要なリスク因子は何でしょうか! 遺伝子ですか? 肥満ですか? インスリン抵抗性ですか? 膵β細胞量の減少ですか? 膵β細胞機能の障害ですか? 遺伝子 糖尿病って本当に遺伝するのでしょうか? 答えは、「半分イエス、半分ノー」です。 …
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第1006回 妊娠糖尿病はライフスタイルを変えることで予防できるのか??

本研究では、GDM(妊娠糖尿病)リスクを減らすための方法として、ポテト・パスタ・ライス・スナック・キャンディなど糖質を制限した健康的な食事(HE)、中程度~活発な強度での身体活動の励行(PA)、及びHE+PA組合の組合せの有効性が比較検討されました。しかし、HE或いはPA単独では有益な効果は認められませんでした。 HE + PAの…
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第916回 2型糖尿病 vs 死亡率

『一般の人たちと比較して、2型糖尿病患者の超過死亡リスクは全体では115%と低いが、年齢55歳未満でHbA1c 6.9%以下の糖尿病患者の全死因死亡リスクは192%と非常に高く、75歳以上の糖尿病患者では逆に0.05%減である』という研究結果が、スウェーデンGothenburg大学のDr. Mauro Tancrediらから報告され…
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第896回 糖尿病が“良くなる”とはどういうことなのか?

掲題の件について、小児および成人内分泌学、糖尿病教育、移植、代謝、肥満/併存疾患外科手術、血液腫瘍の専門家が参集し鋭意論議しています。そこでのコンセンサス事項が “How Do We Define Cure of Diabetes?” というタイトルでDiabetes Care Nov 2009 vol.32 no.11 2…
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第805回 GLP-1/GIP/グルカゴンのTriple Agonistは肥満および糖尿病を改善する

米インディアナ大学、独ヘルムホルツ協会・ミュンヘン研究所、米シンシナティ・カレッジ・オブ・メディスン大学らによる齧歯動物を使った共同研究で、新たに開発した3つの消化管ホルモン(GLP-1、GIP、グルカゴン)合成分子を投与すると、グルコース感受性の改善/食欲の抑制/カロリー消費の向上が認められ、成人発症性の糖尿病、肥満、或いは脂質異…
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第797回 人工すい臓は従来型インスリンポンプより血糖コントロールに優れている?

1型糖尿病患者用の人工すい臓には、“グルコースレベルに合わせて自動的にインスリンを送り込むシングルホルモン人工すい臓”と“インスリンとグルカゴンの両方を自動的に送り込むデュアルホルモン人工すい臓”の2種類があるが、いずれも従来型のインスリンポンプ療法よりも血糖コントロールに優れていることがカナダMontréal大学IR…
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第728回 減量で2型糖尿病患者の医療費は年間500ドル節減できる

「過体重の2型糖尿病患者が食事や身体活動によって減量すると、年間平均US$500以上の医療費を節減できる」と言うWake Forest Baptist医療センターによる研究報告が、2014年8月21日付けDiabetes Careで発表された 本研究の主筆者である同医療センターのMark A. Espeland教授は次…
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第722回 レプチンの抗糖尿病効果

1型糖尿病性ケトアシドーシスでは、インスリン欠乏のみならずレプチン低下が起こり、脂肪分解が昂進する。脂肪はグリセロールと遊離脂肪酸に分解され、肝臓での糖新生の基質となる。1型糖尿病ラットモデルにレプチンを補充すると、ケトアシドーシスが改善し、糖新生が抑制されることで血糖値が正常化した。 Nature Medicine …
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第707回 経口グルコース負荷および静脈注入に対するグルカゴン反応

2型糖尿病患者では、経口グルコース負荷を増やすとグルカゴンの過分泌が認められたが、グルコース静脈注入ではグルカゴン分泌は有意に抑制された。健常者に於いても、経口グルコース負荷を増加するとグルカゴン値は高まった。 Diabetologia August 2014, Volume 57, Issue 8, pp 172…
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第672回 .抗炎症性PDX新発見 vs インスリン抵抗性及び2型糖尿病治療

omega-6系のアラキドン酸代謝物には抗炎症作用を示すものがあり、更にomega-3系のEPAとDHAに由来する脂質代謝産物(リゾルビン、プロテクチンなど)も炎症収束の役割を担うことが最近わかってきた。 今般、カナダ Laval大学医学部、ケベック心肺研究センター、栄養/機能性食品研究所の研究チームは、インスリン抵抗性と2型糖尿…
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第631回 2型糖尿病の新たな細胞経路SIK2-p35-PJA2

カナダChildren's Hospital of Eastern Ontario研究所の科学者たちは、肥満又は糖尿病前症の人たちの血糖値を低く保つ細胞経路を発見し、Nature Cell Biologyに発表した。 膵臓ランゲルハンス島のβ細胞は、食べたものを将来の使用のためにエネルギーとして保存する作用を持つインス…
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第630回 膵島のベータ細胞の再生能力

米国Vanderbilt 大学メディカルセンターによる一連の研究によれば、『インスリンを分泌する膵臓ランゲルハンス島のβ細胞には再生能力があると考えられる』とのことです。 今後の研究でβ細胞が再生するメカニズムが明らかになれば、不治の病と考えられている糖尿病は治せるようになるかもしれません。 主任研究者のDr A…
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第593回 肥満パラドックス

“過体重/肥満の2型糖尿病患者は、標準体重の患者に比べて総死亡率が低い”と云う所謂「肥満パラドックス」は存在しない。 The New England Journal of Medicine 2014 Jan16 Body-Mass Index and Mortality among Adults with Inci…
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第582回 ナッツ類に2型糖尿病の血糖コントロールを改善する効果

アーモンドやビーチナッツ、ぎんなん、くるみなどのナッツ類に、2型糖尿病の血糖コントロールを改善する効果があることが示された。無作為、対照食事試験の系統的な解析結果から示唆されたもので、カナダSt.Michael's HospitalのJohn L.Sievenpiper氏らが、12月2~6日にメルボルンで開催された世界糖尿病会議20…
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第578回 インスリン投与量が多い1型糖尿病の夜間低血糖リスクが減少

1型糖尿病の中でインスリン投与量が多い患者に対しても、持効型溶解インスリンアナログ製剤インスリン デグルデクはインスリン グラルギンと同等の血糖降下作用を示し、夜間低血糖の発現は有意に少なかったと、12月6日までメルボルンで開催されていた世界糖尿病会議2013で、米Endocrine and Metabolic Consultant…
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第567回 低血糖の再発はデグルデク投与で増加せず

持効型インスリン製剤を投与する場合、低血糖の再発に対する注意が必要となる。 持効型溶解インスリンアナログ製剤であるインスリン デグルデクについて、2型糖尿病患者を対象とした第3相臨床試験のデータを事後解析した結果、対照薬であるインスリン グラルギンに比べてデグルデクは作用持続時間がより長いにもかかわらず、低血糖の再発リスクの増加は…
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第511回 CKD合併2型糖尿病と食事

「ヘルシーな食事、飲酒、タンパク質、塩分摂取」が2型糖尿病患者の慢性腎臓病(CKD)発症と進行に及ぼす影響についての研究報告です。 JAMA Internal Medicine August 12, 2013 Diet and Kidney Disease in High-Risk Individuals with…
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第433回 妊娠糖尿病

タンパク質の総摂取量では、最も多く食べたグループと最も少なかったグループ間でリスク差はなかった。しかし、その内訳を見ると、動物性たんぱく質の食事でリスクは49%増加し、植物性タンパク質の食事でリスクは31%減少することが分かった。 このブログの随所で書いているように、赤肉は減らして、ヘルシーなタンパク質に置き換えた方が良い…
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第291回 糖尿病患者の体重と死亡率

肥満はインスリン抵抗性を引き起こし、血糖コントロールを悪化させるので、肥満や過体重の糖尿病患者には減量が奨められている。 ところが、「標準体重であれば健康的な状態にある」という通説を覆し、血糖値126以上で糖尿病と判定された人のケースでは、肥満より標準体重の人の方が、早死リスクが2倍あることが分かった。 JAMA(Aug…
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