"糖尿病(食事療法)"の記事一覧

第1225回 ケトン体は諸刃の剣だが使い方次第で臓器を修復する

ケトン体は飢餓や絶食、糖質制限時のエネルギー(ATP)産生源として重要だ。 糖尿病の領域ではケトアシドーシスを引き起こす点で悪役視されてきたが、近年、次々に報告されるSGLT2阻害薬の臓器保護作用の機序として熱い注目を浴びている。 絶食・カロリー制限と糖尿病性腎臓病の関わりを研究してきた滋賀医科大学糖尿病内分泌・腎臓内科教授…
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第1222回 白米やパンなど精製穀物と2型糖尿病リスクは関係なし

『精製穀物の摂取量と2型糖尿病リスクとの関連を示す全ての観察コホート研究のデータを調べた結果、精製穀物の摂取と2型糖尿病のリスクとの間に関係がないことを明らかにした』という米国アリゾナ州立大学Dr. Glenn A. Gaesserのコメンタリー記事です。11の異なる成人集団/トータル40万人近くの男女を対象としたもので、2022/7/…
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第1118回 炭水化物制限食は体重減少とは無関係に生活習慣病を改善する

『2型糖尿病の発症リスクのある人たちにとって、低炭水化物食は体重を減らさなくても有益のようだ』という米国オハイオ州立大学の研究報告を紹介します。 JCI insight June 20, 2019 Dietary carbohydrate restriction improves metabolic syndrom…
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第1057回 糖尿病境界型→2型糖尿病を予防する食事パターン

境界型糖尿病とも呼ばれる耐糖能異常(IGT: impaired glucose tolerance)の人たちの2型糖尿病発症の予防の一助として、低脂肪ダイエット/糖質制限ダイエット/地中海ダイエットなど様々な食事パターンや食品の効果の違いについての研究報告が英国King’s College Londonから発表されました。 …
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第1028回 カロリー制限で高血糖が改善するメカニズム(T2D)

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、2050年までに米国人の3人に1人が2型糖尿病を発症するのではないかと予見している。 運動すると、インスリンの作用とは無関係にGLUT4が細胞表面に移動し、筋でのブドウ糖の取り込みを盛んにすることは御貴承の通りだが、最近では、バンディングやルーワイ胃バイパスなどの肥満外科手術に…
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第982回 糖質制限食をめぐる議論への違和感

米国糖尿病学会は2013年10月の栄養療法に関する声明において、低炭水化物食を糖尿病治療食の選択肢の一つとして認めていますが推奨はしておらず、「全ての糖尿病患者への三大栄養素(炭水化物/タンパク質/脂質)の特定の理想的なカロリー比率はないことはエビデンスが示唆している。それ故、栄養比率は代謝状態(例えば、脂質特性や腎機能)並びに嗜好…
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第928回 炭水化物の質/量と2型糖尿病リスクとの関連性

妊娠糖尿病の既往歴がある女性の2型糖尿病リスクについては、 “第925回 糖質制限 vs 2型糖尿病リスク” で説明した通りです。今回は、研究スタート時点で心血管疾患、癌、および糖尿病を発症していない70,025名の女性を対象とした研究で、Dr Walter C Willett(ハーバード公衆衛生大学院)/Dr Frank B Hu…
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第925回 糖質制限 vs 2型糖尿病リスク

糖質制限食にするとタンパク質/脂質の構成比が必然的に高くなりますが、それらが動物性由来の食品の場合には2型糖尿病の発症リスクが1.4倍に高まり、植物性由来の食品の場合には1.19倍になることが大規模な疫学研究で判りました。 Diabetes Care 2015 Nov 17 Low-Carbohydrate-Die…
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第899回 2型糖尿病患者が朝食を抜くと血糖スパイクの引き金となる

すい臓のβ細胞は休ませすぎると役割を忘れる! “お昼まで空腹の状態でいると、昼食/夕食後に血糖スパイクをもたらし、インスリン反応が損なわれる”ことが、イスラエル・テルアビブ大学/ヘブライ大学、ベネズエラ・セントラル大学、スウェーデン・ルンド大学による共同研究チームから報告されました。 Diabetes Care J…
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第832回 2型糖尿病で卵1日2個は問題なし

2型糖尿病を有する過体重/肥満者に卵を1日2個/週6日/3ヶ月食べてもらったが、HDL コレステロール、総コレステロール、中性脂肪、LDLコレステロール、血糖コントロールのいずれにも悪影響しなかったことがオーストラリアSydney大学 & Royal Prince Alfred Hospitalから報告されました。 A…
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第726回 肉と魚どちらを先に食べたら良い?

肉と魚、先に食べる食品の種類でインクレチン分泌の反応は異なる! 糖尿病患者において米飯の前に肉や魚を摂取すると、先に米飯を摂取する場合に比べて食後の血糖上昇は抑制されるが、先に食べる食品が魚か肉かによって小腸からのインクレチン分泌パターンは異なり、肉の場合はグルカゴン様ペプチド(GLP)-1だけでなくグルコース依存性インス…
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第515回 果物と2型糖尿病リスク

ハーバード大学公衆衛生大学院(栄養学科)は、“Healthy Eating Plate(ヘルシーな食事献立)”、“What should I eat?(何を食べたら良いの)”で、色とりどりの果物を食べるように推奨していますが、果物の種類までは言及していません。 米国ハーバード大学公衆衛生大学院、英国ケンブリッジ大学、ハーバード医科…
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